卒業制作優秀作品集2020
情報デザイン学科
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- 池田 幹人
ドット絵らしい2次元の世界と、立体的な3次元の世界を切り替えながら謎を解く「次元変換アクションパズルゲーム」です。「新しいドット絵の表現を探る」を研究テーマに制作をしました。ドット絵とは本来であればサイズや色数を制限された表現方法ですが、あえてこれらの制限を破り、光と影・凹凸・光沢・厚み・質感などの表現をドット絵に用いて1ドットに含まれる情報量を増やすことで、従来のドット絵とは異なる表現方法を探求しました。
担当教員によるコメント
1983年のファミコンの発売当時、家庭用ゲーム機の画面は、簡素なドット絵で構成されていたが、2019年現在では様々な技術に支えられ鮮やかで高解像度のグラフィックが当たり前になった。本作品はそのような時代背景の中で、ゲームグラフィックの原点でもあるドット絵の新しい表現を模索した。この作品の優れている点は、ゲームユーザーが新たな視点や感覚を獲得していく一連の体験を実際に作り上げ、想定したリアクションを見事に得た点だ。ユーザーの行動が加わることによって、新しい表現が成り立つ瞬間をデザインの実践の中で見事に獲得した。テクノロジーと芸術の経験を混ぜ合わせ、シンプルな四角の奥に広がる無限大の情報を描き切った素晴らしい作品である。
講師・清水 淳子