情報デザイン学科

高見 真平

TAKAMI Shinpei

講師

  • 2007年 多摩美術大学美術学部情報デザイン学科 卒業
  • 2007年 株式会社日立製作所入社、デザイナーとして、インフォグラフィックス、サービスデザイン、
  •      SFプロトタイピングの研究と実践に携わる(~23年)
  • 2015年 多摩美術大学美術学部情報デザイン学科 非常勤講師(~23年)
  • 2023年 多摩美術大学美術学部情報デザイン学科 講師

主な受賞歴

  • 2018年 iF DESIGN AWARD 2018 プロフェッショナルコンセプト部門
  • 2018年 GOOD DESIGN AWARD 2018

研究テーマ

インフォグラフィックス、SFプロトタイピング

代表作品

  • 2018年
    駅などの公共空間で助けを求める人と、それに今すぐ応えられる人をマッチングするサービスが浸透した社会。思いやりや助け合いは、高齢化・人手不足の環境下における社会のリソースになりうるか?
  • 2013年
    日立デザインの現在、そして未来を語るための壁画絵巻。株式会社日立製作所デザイン本部(2013年当時)がデザインの対象にしているモノゴトの多様さを、洛中洛外図屏風を参考に表現。オフィスエントランスの壁一面に掲示して、ビジターとの会話を生み出す装置とした。
  • 2021年
    インタビューなどにおいて発話された言葉を形態素解析して、ビジュアルサマリーを自動生成するプログラム。株式会社日立製作所デザインセンターでは、社員間のコミュニケーション(雑談)方法として、ビジュアルサマリーがウェブオウンドメディアに掲載され、社員だけでなく一般にも公開されている。

代表論文

相互扶助を促進する軽量ウェブアプリによる社内通貨システム(共著)
社員間の非公式なコミュニケーションと相互扶助を活性化させることを目的に開発した、社員間の相互扶助を促進する社内通貨システムについて報告する。本システムでは、他の社員や関係者に対して思いやりのある行動申告を促して少額の金銭的報酬を付与する。さらに第3者に対してその行動を見える化すると共に、参加者全体の相互扶助の行動数の累積を共有し共感の醸成を図った。開発に際し、システム導入費を押さえつつ柔軟なサービス拡張を行うことが求められ、軽量なモバイルウェブアプリケーションベースでの実装を志向した。
発表年:2020年10月
著者:森木俊臣、佐藤弘起、高見真平、吉治季恵、小林美保(日立製作所)、薦田憲久(コーデソリューション)
発表先:電気学会 情報システム研究会
SIPSモデルによる社内通貨システム利用者のエンゲージメント測定
社員間の非公式なコミュニケーションと相互扶助を活性化させることを目的に開発した、社内通貨システムの設計とその効果について報告する。社員の自発的な参画を促すため、少額の金銭的報酬の付与に加えて、ニューノーマルにおいて状態化したリモートワーク環境においても他社員の相互扶助行動を可視化するインタラクションを設計した。研究開発部門の社員を対象に試験導入を行い、マーケティング分野で用いられるエンゲージメント測定モデルに基づき社員の参画度合いを評価した。
発表年:2021年3月
著者:森木俊臣、佐藤弘起、高見真平、吉治季恵、小林美保(日立製作所)、薦田憲久(大阪大学)
発表先:電気学会 情報システム研究会
社内SNSを用いた安全意識向上システムの試行と効果測定
リモートワーク、特に在宅ワークにおける執務環境は個人によって大きく異なり、かつプライバシー保護の観点からも画一的な規制や指導はなじまない。そのため,従業員1人1人の安全意識の向上と,ヒヤリハット事例の共有などによるリスク要因への感度向上が望まれる。そこで、社内SNSと、社内カフェテリアで使用できる社内通貨システムを援用した、従業員の安全衛生意識の向上を図るシステムを考案し、約2ヵ月間の試験適用を通じて利用者の意識改善効果を考察・評価した。
発表年:2023年9月
著者:森木俊臣、佐藤弘起、吉治季恵、小林美保(日立製作所)、大川剛直(神戸大学)、高見真平(多摩美術大学)、薦田憲久(大阪大学)
発表先:電気学会 情報システム研究会

担当授業科目

情報デザイン演習Ⅲ/メディアデザインⅡ/情報デザイン基礎Ⅱ/卒業研究制作
(2023年度参考)

最終更新日: 2023年10月17日