環境デザイン学科

青木 香代子

AOKI Kayoko

准教授

  • 1998年 武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業
  • 2000年 ヴェネツィア建築大学建築史学科留学(イタリア政府給費留学)(~2002年)
  • 2003年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了
  • 2010年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了 博士(美術)

研究テーマ

近世イタリア、特にヴェネツィアとその周辺地域の都市史・建築史を専門とする。当時の社会的背景が、都市の象徴である広場や建築にどのように表出しているのかに関心があり、研究を継続中。

代表論文

16世紀後半ヴェネツィアにおけるサン・カッシアーノ地区の劇場建設と上演について
西欧において最初期に建設された劇場建築であるにも関わらず、都市内に痕跡が無く、図面・絵画などの図像資料も現存しないため、実態が不明だったヴェネツィアの2つの劇場について、所有者と役者の間で交わされた契約書や書簡、遺言書、課税台帳、議事録等一次史料の調査により解明した。
発表年:2007年
著者:青木 香代子
編者:日本建築学会
発表先:日本建築学会計画系論文集 第617号
サン・カッシアーノ地区の特質からみたテアトロ・ミキエルとテアトロ・トロンの機能と実態について
16世紀後半のヴェネツィアに建設された2つの劇場に関する第2稿。一次史料の調査と現地調査をおこない、劇場が建設された地区の特質と都市構造の観点からその様態を考察した。
発表年:2007年
著者:青木 香代子
編者:日本建築学会
発表先:日本建築学会計画系論文集 第621号
16世紀後半ヴェネツィア社会の特質からみたテアトロ・ミキエルとテアトロ・トロンにおける上演について
16世紀後半のヴェネツィアに建設された2つの劇場に関する第3稿。当時のヴェネツィアでは、社会の様々な側面において変化が進行しつつあったことに着目し、その社会的・文化的な特質から劇場の実態を検証した。
発表年:2010年
著者:青木 香代子
編者:日本建築学会
発表先:日本建築学会計画系論文集 第650号
近世ヴェネツィアにみる社会的危機とサン・マルコ広場における建築的介入
16世紀の2時期におこなわれたヴェネツィアのサン・マルコ広場の改造が、交易や領域支配における危機、内政の変革とそれにより激化したローマ教皇との対立という、それぞれ別の都市の危機を背景に進められたことを指摘した。そのうえで、こうした都市の危機が象徴空間であるサン・マルコ広場への建築的介入にどのように表出しているかを検証した。
発表年:2014年
著者:青木 香代子
編者:日本建築学会
発表先:危機に際しての都市の衰退と再生に関する国際比較[若手奨励]特別研究委員会報告書

著書

危機の都市史 災害・人口減少と都市・建築
発行元:吉川弘文館(分担執筆)
発行日:2019年
世界都市史事典
発行元:昭和堂(分担執筆)
発行日:2019年

担当授業科目

デザインⅠ/デザインⅡ/デザインⅢ/デザインⅣ/測量実習/卒業論文/卒業制作/環境デザイン概論/建築デザイン論Ⅰ/建築デザイン論Ⅱ/建築史Ⅱ(近代)
(2023年度参考)

最終更新日: 2023年6月7日